モータウン創業者の意外な経歴

 ポピュラー音楽史に大きな足跡を残し、リズム&ブルースの隆盛を支えた、世界的に名高いモータウンレコード。その創業者ベリー・ゴーディ氏ですが、ちょっと経歴を調べていたら、意外な事実が判明。
 厳格な家庭で育ったそうで、その後ドロップアウト。そして就いた職業が、なんとプロボクサー(!)。本当にそれで食っていたそうですが、その後徴兵されて、なんと朝鮮戦争に参加。(日本の米軍基地にも来てた可能性が高い)
 帰国して、デトロイトでジャズのレコード店をやってみたり、フォードの工場に勤めてみたり。そのうちに作曲をはじめて音楽業界と関わり、作曲家として幾つかのヒットも出した。その後に、当時若手歌手だったスモーキー・ロビンソンと意気投合、モータウンレコードを創業する。
 もしモータウンを作らなくても、異色の作曲家として業界で有名になっていたことでしょう。

 それにしてもボクサー出身とは恐れ入りました。現在も90歳を超えてまだ現役業界人らしいですが、10年ほど前のドキュメント映画を見ると、カッコイイ不良がそのまま大人になった雰囲気の人で、さもありなんとなりました。これくらいのバイタリティがないとゼロからあれだけのレーベルを作れないよな、と心の底から納得&感心。

 面白いのは、モータウンは、少なくともデトロイトからLAに引越しするまでは、社内の楽曲リリース会議は非常に民主的だったこと。ほぼ全社員の投票で制作済楽曲のリリース可否を決めていましたが、ゴーディもロビンソンも1票しかないのです。望むならワンマンにも出来たのに。結果的にはそれがとてもうまく行きました。
 ジャクソン5(マイケルジャクソン)、スティービー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、シュープリームス(ダイアナ・ロス)……と、次々に大スターを送り出していきます。

 以前もここで書いたけど、ご興味のある方はモータウンの映画を見て下さい。(「ドリームガールズ」も)