昔の紅白での発見

  年末に昔の紅白歌合戦が放送されていて、最初だけ少し見ていましたが、これ第22回(1971年)だったそうで、今から54年前。白組トップバッターは尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」でしたが、なんか思い出してきて、この回自分はリアルタイムで見ていたようです。😃 家族団欒こたつで、じいちゃんばあちゃんもいたなあ。

 尾崎さん、ステージ奥から階段を降りて歩きながらの歌唱だったので、自分が見たところ少し歌いにくそうでした。ステージの真ん中に来てから流石に安定してたけど。

 次の紅組トップはなんと南沙織(シンシア)さん初出場。曲は「17歳」で、多少音程はふらついたが、NHKホール満員の聴衆を前に堂々の歌いっぷり。元祖アイドル歌手ですからね。アイドル以前にまず「歌手」なんですね。リアル17なのに物腰が非常に大人っぽい。当時子供だった自分も「なんてキレイな大人のお姉さんなんだ」と思ってましたよ。
(沖縄出身ですが、まだ返還前なので、なんと「来日」してのデビューだったそう)

 少しあとで「ピンキーとキラーズ」が歌っていましたが、ピンキーさんの歌の上手さに仰天。レコードとまったく変わらない揺ぎない音程とリズム。メロダイン掛けてるんじゃないからさあ。😓 声が渡辺美里さんと似ていることに気付いた。
 このバックで踊っていたのが、記憶だと左からザ・ピーナッツ、いしだあゆみさん、次がたぶん青江三奈さん、次が南沙織さん、一番右がたぶん岸洋子さん?でしょうか。
 南沙織さんが、曲の最後のほうで踊るのをサボっちゃうんですね。そして先輩に「圧」を掛けられて、また踊り出すという。このあたりはちゃっかり17歳😅、しかし度胸ありますわ。
 いやー、南沙織さんの肝の据わった大人っぽさに、感心した次第です。今更ながらこりゃ大物だよ(当然)。
 少し見ただけでも、歌を「聞かせてくれる」方ばかり。歌手って歌が上手い人がなるものだったんだ、と思い出せてくれる内容でした。

 オープニングのスクールメイツのダンスも良かったですね。昔の紅白は必ずこのシークエンスがあったんだけど、いつの頃からか廃止されてしまった。ネットメディアの記事通り、後のキャンディーズのスーちゃんいましたね、これもびっくりです。最前列ですね流石に。

 今はシンガーソングライターやバンドも多数出演するので随分風景が違いますが、こういうのもいいと思いました。昔の紅白といえど言うほど演歌も多くなくて、歌謡曲全盛時代、しかも洋楽っぽい曲も多いというのが発見でした。