雑記・オニール型スペースコロニー

 ちょっとガンダムのスペースコロニーの話を書いたので補足。あの円筒形のコロニーはガンダムのオリジナルではなく、1970年代後期にアメリカの物理学者オニール博士が提唱した構想でした。(だから、富野監督は当時の最新のトピックを取り入れていたことになる。考えたら凄い話)

 円筒形の表面のかなり大きな部分が透明になっており、ここから外部の鏡で光を取り入れるようになっています。
 かなり「開放的」な光景なので、これをして70年代のヒッピー文化や理想主義の影響を指摘する社会学者もいたはずです。ただ、あの透明部分は実は構造的にはかなり無駄で、改良型の構想では、完全に「密閉」されたただの円筒になっていますね。これで人間の居住可能部分が大幅に増える。
 光は鏡と光ファイバー的なもので内部に引き込む方式です。

 まあ、内部に入るとぐるっと巨大な円筒の底に自分がいるのがわかって、頭の上には逆さまの大地があるし、かなりクレイジーな光景です。あんまり住みたくないなあ。😆
 円筒がぐるぐる回転することで、遠心力で円筒の内側にほぼ1Gの人工重力を作り出しているわけですね。だから円筒の中心にいくと無重力になります。

 で、Youtubeでコロニー内部の光景やメカニズムがよくわかる3Dアニメ映像を見つけたので、ご興味のある方はどうぞ。