アウトボードの周辺

 アウトボードの使いこなしに四苦八苦。ARTのコンプ「PRO VLAII」ですが、音は良いんだが、たった一台でも入出力レベルの管理ポイントが増えて、パソコン内完結の場合に比べて、格段に難しくなった。

 VLAに入れる入力、VLAからの出力、ミキサー入力、ミキサー内のゲイン・レベル・マスターボリューム、そしてオーディオI/Fの入力。これらが大きすぎたり小さすぎたりしないよう調整しないといけない。0dBを超えると歪みますからね。小さすぎるとノイズが入りやすい。
 そして、面倒なことに、レベルの大小でコンプ処理の音質に影響する。たぶんVLAに食わせる信号が大きすぎると、少しハイ落ちしているような……。やや控えめにするのが吉。
 さらに、不足する音圧やEQ処理をOZONEでやろうとすると、また地獄が待っている。今のところ、OZONEはまだ必要悪だなあ。(完全アウトボードオンリーとはいかない。ただそれがベストとは限らないが)

 ソフトシンセ、デジタルハードシンセ、サンプリング音源なんかには、かなりいい感じで真空管のカラーが付加されてまろやかになります。問題はアナログシンセで、こいつだけは歪っぽくなったり、金属的になったりするんだなあ、特に自分は元々歪んだ音を作ってるから。(ブラス系なんかは特に)ここだけはなんとか改善できないかと思っている。

 アウトボードやミキサーのパラメータの記録は、例によってスマホのカメラでやっています。紙のメモで曲名やバージョンを書いて一緒に撮ると、一番早い。

 まあとにかく、VLAを通すことで各トラックの統一感が出て(音質的にも)、ザ・音源という感じになりますね。といっても毎回必ずこれを使うというのも合わない曲が出てくるだろうと思う。