大作曲家の連弾「春の祭典」
20世紀初頭の欧州クラシック音楽のことを調べています。特にフランスは、ドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキーが同時代のパリにいて、ジャズもアメリカから入ってきているし、魔都とさえいえるような雰囲気だったらしい。
(ジャズも、ミュージシャンが実際にアメリカから公演に来ていて、カフェやキャバレーで生演奏が聞けた。それが作曲家たちに大きな影響を与えた)
エピソードは限りなくありますが、最近知った一番物凄いやつ。バレエ音楽「春の祭典」ですが、なんとドビュッシーとストラヴィンスキーがピアノで連弾したことがあったらしい。それも(炎上状態になった)バレエ公演前だったと。
作曲家たちが集まった懇談会があったらしい。その場に「春の祭典」のピアノ連弾譜を若きストラヴィンスキーが持ち込んだのですね。それを彼が尊敬する大家・ドビュッシーは初見で弾きこなした。ちなみに二人ともピアノの名手です。
実際に聞いたほかの作曲家の証言だと、部屋全体が振動するような凄まじい演奏になったらしい。演奏後も、あまりのことにみんな二の句が継げなかったらしい……。
これは複数の情報ソースで確認し、ドビュッシーの伝記にも記述があるので、史実のようです。
そしてどうやら、その場に若きラヴェル、そしてドビュッシーと仲の良かったサティもいたらしい、と。(作曲家の寄り合いだからね)
どうですかこの船酔いしそうな(?)オールスター状態。当時のフランスはこんな感じだったらしいよ。
こういう、お互いに刺激しあい高めあうような環境の中で、多くの名曲が生まれていった。
そして、運命の「春の祭典」初演の日がやってきます。その夜、客席にドビュッシーやラヴェルもいたとのこと。あまりのショッキングな音楽とバレエに劇場はほぼ炎上状態となります。
新聞紙上でも大論争になりますが、結局はこの音楽(とバレエ)は、皆様ご存知の通り受け入れられていきます。
音楽のひとつの黄金時代(ベル・エポック~)、ここは深く豊穣です。
(上でジャズと書いたが、実際はその前段階のラグタイムやケークウォークも含む)
