太陽の塔の”消えた顔”
なんとシンクロニシティというべきか、数日前NHKで「太陽の搭~失われた顔を追え」というドキュメンタリーが流れていたので、じっくり視聴。
岡本太郎が70年万博のために作った太陽の搭には、よく知られているように複数の「顔」があった。第一の顔は天辺の黄金の顔(未来)、そして地上近くの顔(現在)、裏側の顔(過去)、そして搭内部の地下にあった顔。これは死を表していたという。
ところが、この「顔」だけが万博閉幕後のどさくさの中で行方不明になり、現在まで見つかっていない。(これまで何度も捜索されている) 直径3mで金色。
これを是非見つけて夢洲の万博に華を添えたい、という万博プロデューサーの一人、生物学者F氏のオファー。これにNHKが乗って大捜索の過程が映像になった。
NHKの取材力をしても捜索は難航、一度はなんと処分場だった夢洲に埋まっているかも……なんて話も出たが、結局は誤報。どうやら「顔」だけが持ち出され、別の公共施設で野外展示されていた、そして……という展開。
だが番組の最後で、とうとう埋められた処分場の場所が判明、当時の記録から「この辺り」ということも確定した。真鍮が使われていたことから、金属探知機の出番になった。
しかしここで、処分場の係員から衝撃の発言。廃棄物は30cm四方以下に分断され受け入れが規則。だから探知機でも他の金属ゴミにまぎれて発見できないだろう……。ここで番組エンドでした。
散々期待させて結局出てこないTBSの徳川埋蔵金スペシャルを思い出しました。なんだかしまらない話ではあります。
それでも、今回の捜索で、失われたと思われていた第4の顔の図面が発見され、これは大きな収穫。懐かしい当時映像も一杯挿入されているので、NHKプラス等が見られる方は是非。