楽曲配信停止についてご説明
8/6に全楽曲のサブスク配信・ダウンロード配信ともに停止した旨、公表しましたが、この件で詳しい事情を書きます。
実は7月の終わりに突然、配信ディストリビュータのnarasuを通じて、Spotifyから「不正再生課徴金」の請求を受けました。リリースしていた特定楽曲がSpotify上で不正再生されたので、罰金を払えというのです。無論全く身に憶えがありません。ただ、こうなる予想はしていました(後述)。
実はSpotifyは不正再生について非常に厳しく、既に昨年には不正再生には収益の無効化や罰金請求などの対応策を発表しています。また多くのディストリが請求はそのままアーティストに回すという規約になっています。
自分は最初から「もし第三者に勝手に大量再生されたらどうなるのか」と思っていました。
そして、今年に入って、実際に特定楽曲がSpotifyでのみいきなり爆発的に再生され、それが1日で終る、という事象が発生しました(アナリシスで判る)。要は今回罰金を請求された楽曲です。
その時、不正再生に厳しいSpotifyのみの再生であり、1日だけの増加という極めて不自然な事象だったので、何者かが狙ってやったという結論を得ました。
(その後、一度だけまた同じことが、回数はやや控え目だったが起こっている)
それから数ヶ月、もしやあの回数では不正再生とは看做されなかったのか、などと楽観的な見方も少ししていましたが、とうとう来るものが来たということです。
罰金の請求が来た時点で、すぐさま全楽曲の配信を止める処理をしました。Spotifyだけ配信停止にできれば良かったのですが、変更には全て止めて再登録が必要でした。
今回の不正再生をした何者かは、当方にダメージを与えられると知ったら、何度も繰り返してくると思うのですね。ですから正に緊急事態でした。
ただ配信停止申請から、実際に止まっていくまでタイムラグがあるわけです。多くのサイトで止まってきたのがようやく8/6頃。本日あたりでもう完全に止まっています。2週間程度掛かりました。
とりあえず、narasuにはすぐこちらの不正再生ではないと伝えて、Spotify側へ抗議してもらっています。
今後ですが、もう少し様子を見てまた徐々に配信開始していきたいと思います。ただSpotifyだけは外します。
またレーベルとしてもっと強固な展開をしていく方法を探ります。
今回不正再生した何者かは、DEW RIDGE RECORDSの存在や活動が、面白くない、というわけでしょう。手段を選ばず妨害しようというわけですから、今後も続くと思われます。
こうしたことがはっきり可視化された以上、従来に増して気合いを入れて楽曲を守っていく所存です。(JASRACと信託契約してなかったら一体どうなっていたかと、つくづく思います)
(不正再生の手口についてもある程度リサーチしましたが、模倣犯を出すといけないので書きません。今の時代、自作曲を配信している人はたくさんいると思いますが、Spotifyだけは外しておいたほうがいいと思います。日本にはユーザも少ないようです。
余談ながら、実際にこうした妨害を受けた人は他にもいらっしゃるようです)