ART Pro VLA IIの不都合な事実?
そろそろアウトボートを追加してART Pro VLA IIとYAMAHA GEQ以外にも、マスタリングで試してみたいと準備中ですが。
このVLA、音質やルック&フィールは最高に良いし、コストパフォーマンスは抜群ですが、ひとつだけ“やっぱりアメリカ製(設計)か”と思われる挙動があります。
ご同業の皆さまにはかなり衝撃的な話になります。
なんと、毎回センターがズレる……。
嘘ではありません。2chコンプですが、出力をアナライザーで見るとそうなってます。電源を入れる度にズレます。ただ使用中にズレることはありません。
一応は良くしたもので、センターの調整ツマミはノッチ式なんですね(カクカクと止まるポイントがある)。そして必ず1目盛り分だけズレます。もしかしたら仕様なのか……。何か制御が効いているのかもしれません。
アナライザーでベースやキックドラムの音を見てセンターを調整することになります。気付かないと大惨事になりますね。
まさかウチのVLAだけか?と思ってGeminiに確認したら、これはVLAで良く知られている症状だって。内部が真空管+オプティカルで、アナログ回路の特性から、DCオフセットが発生することがある。それがセンターずれに繋がるという回答。たぶんコストの都合でそこの自動補正は省かれたという説で、まあ納得。
毎回ズレると書いたが、たまに偶然前回と合っていることもあります。😅 アウトボードではやっぱりこういうことが起こる、まあ自分は面白いと思っています。このあたりも「その時だけ音」の特別感に繋がりますからね。