KORG Minilogue XD使用感
アナログシンセのMinilogue XDですが、制作で使っているうちに面白いことがわかってきた。これはなんと、まるで「デジタルシンセ」のような音が出るアナログ機だったのです。
もちろん普通にアナログっぽい音も出ます。振れ幅が広いといえますが、デジタルといってもそこは不安定で、ちょっとピッチが悪い時があったりね😆、なかなかに新しい。
ご存知のように、最近のデジタルシンセには、大抵アナログ風のパッチがいくつか入っているわけです。逆にアナログではデジタルの音はなかなか出ないのですが、こいつは別。
XDはデジタルオシレータも入っていますが、それを使わなくてもそうですね。かなりユニークな設計といえそうです。
ベンド用ホイールやレバーの代わりに、ジョイスティックがついていて、一見チャチですが、これも面白い。ベンドDOWN→モジュレーションUP→ベンドUP→フィルターCLOSEまでがシームレスに出来てしまう。ぐるっと回すだけ。
(ただ、興奮してグルグル回すとたぶん折れるから注意😅)
まあ鍵盤もチャチいし、実は優しく丁寧に弾くことを要求されている気がする。(他のKBから簡単に鳴らせるから心配ご無用)
ポリフォニックといっても4音なので、さすがにコード奏法が連続すると前の音が途切れる「音切れ」現象が出ますが、そこは仕方ない。あきらめてモノシンセ風に弾く、DUO/UNISONモードにする、って逃げ道はある。UNISONでデチューン掛けると暑苦しいほどの分厚い音になりますね。
(今度の曲では結局多重録音でストリングスセクション作った)
いわゆるMAKEの方へも気配りしていて、ユーザ作成オシレータだけでなく、ユーザエフェクトもロードできるようです。ただ、これも自作プログラムで本体壊しても無保証なんで、使う予定はありません。😖
明確な弱点は、2本目のENVがADSRでなくARなこと。これはVCFやVCO MOD用ですが、それほど緻密なシンセシスを実現する機種ではないので(アナログだし)、一応何とかなります。VCOのピッチへ流すとタムやバスドラの音がすぐ作れる。
あと贅沢をいえばノイズがデジタルじゃなくアナログだったら…。このあたりは仕様上仕方なかったと予想。
なかなか上手くまとめてあるんじゃないかなあ。また制作に使っていて何かわかったら書きます。